診療内容

ICL(眼内コンタクトレンズ)とは

眼内コンタクトレンズ=ICL(Implantable Collamer Lens)は小さなレンズを眼内に移植し、近視や乱視を矯正し、視力を回復させる治療法です。

眼内にコンタクトレンズを挿入することで、従来のコンタクトレンズのように日常生活の中で外れたり、ズレたりすることはありません。毎日のつけ外しやケアも不要で、裸眼のような快適な視界確保ができます。

レンズは黒目(虹彩)の後ろ側と水晶体の前面の間に固定しますので、外から見てもわかりません。

■ICL(眼内コンタクトレンズ)手術 ~角膜を削らない視力回復手術~

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術はレンズを眼の中に入れて視力を矯正します。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削らない視力矯正法で、鮮やかな見え方でドライアイや夜間のハロー・グレアの出現が少なく、長期安定性に優れた結果が期待できます。

  • シャープで鮮やかな見え方が期待されます
  • ドライアイの原因になりにくい
  • 良好な夜間の見え方が期待されます
  • 薄い角膜の方にも対応
  • 生体適合性の高い素材のレンズを目の中に入れます
  • 入院不要の治療で、翌日には快適な視力回復が期待されます
  • 近視や乱視の強い方にも対応

レーザー手術(レーシック手術など)と異なり、術後の結果に不満や合併症があったり、加齢とともに老眼が生じたりすれば、レンズを取り出し元の状態に戻す、再矯正することができること、幅広い度数に対応できることも可能です。

また、将来白内障になっても従来同様の白内障手術を行うことができます。

▼動画

 

眼内コンタクトレンズ=ICLはフェイキックIOLの一つです。インプランタブルコンタクトレンズを略して、ICL治療と呼んだり、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)治療と呼ばれることもあります。

ICL(眼内コンタクトレンズ)は日本国内では1997年に初導入され、2002年の臨床治験を経て2010年に厚生労働省の承認をうけました。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の検査

適応検査(屈折検査・眼圧検査・視力検査・前眼部OCT検査・眼軸長検査・角膜内皮細胞検査・眼底検査など)

 

ICL(眼内コンタクトレンズ)の治療

■日帰り手術で回復も早い

眼内コンタクトレンズ治療は、レンズを専用の器具で目の中に入れます。
麻酔は目薬だけですから痛くはありません。また傷口が約3mmと小さいので回復が早く、日帰り手術が可能です。縫合や抜糸の必要もありません。

■目にやさしい生体適合性の高い素材

目の中に入れるレンズは、ソフトコンタクトレンズのような柔らかい無色透明の素材です。有害な紫外線をカットする機能もあります。半永久的に使用可能です。

■ずっとお手入れ不要、取り出すことも可能

目の中のレンズは、くもったり汚れたりしないので、日々のお手入れやメンテナンスは不要です。
目の中でゴロつきを感じることもありません。治療後に必要が生じた場合はレンズを取り出して元の状態に戻すことが出来ます。

■角膜を削らない。大きな光学系

眼内コンタクトレンズ治療なら、角膜を削らないので角膜の形がほとんど変化しません。また光学系が大きく確保できるため、夜間に問題となるハロー・グレアの抑制による、優れた見え方が期待されます。

■将来の目の病気の治療に影響を与えません

眼内コンタクトレンズ治療のレンズは、取り外して元の状態に戻すことができるので、将来白内障などの目の病気になった際に、治療の選択肢が狭まるようなことがありません。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の流れ

瞳孔を拡大させ、点眼麻酔をして角膜の 縁を約1mm切開します。

瞳孔を拡大させ、点眼麻酔をして
角膜の 縁を約1mm切開します。

切開した部分からレンズを目の中に入れます。

切開した部分からレンズを
目の中に入れます。

レンズを虹彩と水晶体の間に固定します。

レンズを虹彩と水晶体の間に
固定します。

瞳孔を縮瞳させ手術は終了です。

瞳孔を縮瞳させ
手術は終了です。

術後は医師の指示に従って点眼薬、内服薬を服用して下さい。

術後は医師の指示に従って
点眼薬、内服薬を服用して下さい。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の費用

費用(税込)
術前検査・適応検査 5,500円
手術費用 両眼660,000円~
片眼330,000円~
アフターフォロー 1年無料

手術費用は乱視なしの場合です。乱視の場合はご相談ください。

 

 

ICL(眼内コンタクトレンズ)費用は確定申告時に医療費控除の対象になります。

ICL医療費控除_ご説明資料

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の主な症状、注意事項

ICL(眼内コンタクトレンズ)術後1週間ほど、炎症などで視力が変動することがあります。

●ハロー・グレア・光の輪

夜間や暗い中で光を見た時に、眩しさを感じる場合があります。通常は徐々に気にならなくなりますが、この症状が残る場合はご相談下さい。

●異物感、充血、かすみ

傷口が治癒し、炎症が治まることで、時間とともに自然に改善します。

手術後の注意事項

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後一定の期間、日常生活の以下のような項目について制限があります。
詳しくはスタッフにご確認いただき指示に従って下さい。
  • ●洗髪・洗顔
  • ●シャワー・入浴
  • ●化粧・アイメイク
  • ●飲酒・たばこ
  • ●運転
  • ●運動

当院はICL研究会の会員です。

 

ICL認定書

ICL(眼内コンタクトレンズ)に関わるご質問

  • Q. ICL手術は何歳までなら受けることができますか?

    ICL手術の年齢の上限は、まだ老眼が出ていないことが条件となります。
    45歳までに手術を受けられた方が良いと思われます。

  • Q. ICL手術後はどのくらいの期間で安定した視力になりますか?

    ICL手術をした当日は手術中に使用した薬剤の影響、術後炎症と角膜浮腫のため、見え方はぼんやりです。

    視力は数日から1週間くらいで良くなります。
    自然な見え方になって安定するまでは個人差があり、1ヵ月〜3ヵ月ほどかかります。
    ICLを挿入するために切開した部分の接着安定まで一時的に乱視が出ることもあります。
    そのため、手術後2週間から3

    週間は見え方が良くないことがあります。

  • Q. ICL手術で老眼も治るでしょうか?

    ICL手術では老眼は治療できません。
    老眼の場合は、ICLレンズの狙いを近方に合わせるとある程度近くも見えますが、遠方視力は低下します。
    ICLレンズの狙いを通常通り遠くに合わせた場合は、近くを見るときに老眼鏡が必要になります。

  • Q. ICL手術で乱視も治療できますか?

    ICL手術では乱視用ICLを使用することで-5ディオプターまで乱視を矯正できます。

    レーシックに比べて乱視を治療する範囲が広く、かつ精度も高いと言われています。

    特殊な乱視である不正乱視は治療できません。

    不正乱視は角膜形状が規則性のないでこぼこした形の乱視で、メガネですら矯正することができません。

    この場合、特殊なコンタクトレンズかハードコンタクトレンズで治療することになります。

  • Q. ICL手術は何歳から受けることができますか?

    ICLのガイドラインでは18歳以上と記載されています。

    近視が進行中のお若い方の場合はICL手術後にも引き続き近視が進行し、視力が低下する可能性があります。
    成人になり、かつ1年以上近視の度数が変わっていないことが条件になります。

  • Q. ICL手術を希望しても受けられないこともありますか?

    ICL手術の適応外は以下の通りです。

    • 18歳未満
    • 50歳以上
    • 妊娠中
    • 緑内障
    • 白内障
    • 黄斑変性症
    • 角膜移植手術を受けた人
    • 角膜ヘルペス
    • ぶどう膜炎
    • 重症の糖尿病
    • 前房深度2.8mm以下
    • 角膜内皮細胞密度減少
  • Q. 簡単に言えばICL手術とは、どのようなものですか?

    ICL手術とは眼内にコンタクトレンズを入れて近視を治療をする手術です。

    日本では厚生労働省の認可を受けており、世界70カ国以上で実施されている安全性の高い手術です。

堺市東区北野田15-1 ライフ北野田店1F
TEL:072-349-7475

9:00~12:30

15:00~18:30

  • ●休診日:土曜日午後、日曜日、祝日
  • ●コンタクト処方は診察終了の30分前までにおこしください。
    また、初めてコンタクトを使われる方は、まず一度診察におこしいただき、後日予約の上処方させていただきます。
  • ●メガネ処方は予約制となっております。
    ※枠が空いている時は当日受診していただくことも可能ですので、受付にておたずねください。